Brera質アキヤマ 知るほど・なるほど 「質屋さん裏ばなし」記事一覧

質屋の社長 秋山実です Vol.22

2018年03月10日

何が違う?プラチナ900とプラチナ850

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地球上に存在するプラチナの量は金よりも圧倒的に少ないのですが、用途で見ると金のほうが多岐にわたるため、ここ3年ほどは金の相場がプラチナを上回る"ねじれ現象"が続いています。プラチナは自動車の排気ガスを浄化する触媒として利用されていますが、近年は車の性能向上や買い控えに加え、ハイブリッド車や電気自動車が普及しました。プラチナの利用機会は減り、利用価値も以前ほど高くないのです。

プラチナについて、もう少し掘り下げてお話ししましょう。ジュエリーの留め金などに「プラチナ900(Pt900)」「プラチナ850(Pt850)」の文字が刻まれているのを見たことはありませんか?プラチナ1000=純度100%のプラチナで、プラチナ900=プラチナ90%+その他の金属10%、プラチナ850=プラチナ85%+その他の金属15%という意味です。ここでいう「その他の金属」、つまり合金に含まれるメインでない金属を「割金(わりがね)」と呼んでいます。


使っていない金(きん)をお持ちの方は
ブレラ質アキヤマへ

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プラチナの割金には、「パラジウム」がよく使われます。耳慣れない名前ですが、パラジウムも金やプラチナと同じ貴金属の仲間です。プラチナにパラジウムを混ぜると硬さや色の調節が可能となり、ジュエリーデザインの幅が広がります。身近なところでは、虫歯の詰め物・被せ物などに使用されています。

金、プラチナ、パラジウム、3種類の貴金属についてお話ししましたが、やはり最も身近なものは金です。指輪やネックレスなどのアクセサリーのほか、金の小判や記念コインをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、仏具の「おりん(金杯)」、金縁のメガネ、金歯、万年筆のペン先にも金が使われています。金は人々の暮らしと共にあるといっても過言ではないでしょう。

金製品を持っているけれど使っていない方は、ブレラ質アキヤマにご相談ください。ネックレスなら喜平でもチェーンでも何でもOK。切れていても、トップの宝石が取れていても問題ありません。傷が付いたリング、片方なくしたピアス、変形した小判もだいじょうぶです。質屋は、金を"物質"として見ます。溶かして繰り返し再生できるところに、金の価値があるのです。(続く)

質屋の社長 秋山実です Vol.21

2018年02月11日

「金(きん)」のお話し

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ブレラ質アキヤマのホームページTOP左下をご覧ください。皆さんの目につきやすいところに「本日の地金相場」を掲載しています。金(きん)の相場は、この10年で実に約3倍にも上がりました。普段から質屋をご利用になる方はもちろん、今まで質屋とはご縁のなかった方にも、魅力の物質=金のお話しにお付き合いください。

金は、ポピュラーな物質です。掘り出したときから黄金色に美しく輝く天然物質に、人々を魅了しないわけがありません。その華やかさは美、富、成功の象徴であり、紀元前から主に宝飾品として愛されてきました。漫画やドラマでも、いわゆるお金持ちを表現するモチーフとして、金時計や金歯が使われます。スポーツの世界では、1位に金メダルが与えられます。「沈黙は金、雄弁は銀(多くしゃべるより黙っているほうが価値がある)」「朝の果物は金(朝、果物を食べることは胃腸の働きや健康によい)」など、金を使ったことわざも多くあります。


金VSプラチナ

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古く紀元前から人々に愛され、身近にあった金。柔らかく、加工しやすい金は、宝飾品のほかにも貨幣など、用途は広がり続けました。現在では、電子レンジ、冷蔵庫、携帯電話など、ほとんどの家電製品の部品に金が使われています。

では、プラチナはどうでしょうか。特に女性の方からこのようなご意見をよくお聞きします。「ジュエリーについていえば、同じデザインでも金よりプラチナの方が値段が高いわ。つまり、金よりプラチナの方が価値も上なんでしょう?」また、なかなか手に入らない人気アーティストのコンサートチケットを「プラチナチケット」と呼んだりします。世間一般のイメージでは、プラチナの方が金を上回る物質だと認識されているようです。

金とプラチナ、ズバリどちらが高いのでしょうか?質屋の社長として結論から申し上げると、相場が高いのは今現在は金です。ただ、3年ほど前まではずっとプラチナの方が高かったのです。その理由は少し複雑です。まずは地球上に存在する物質の量で比較すると、プラチナは、金の1/5~1/10ほどといわれています。そういう意味では、プラチナの方が希少性が高いといえるでしょう。(続く)

質屋の社長 秋山実です Vol.20

2018年01月14日

中古の良さ その4「プレミアがつくと高く売れる」

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質屋にずらりと並ぶ、価値ある中古品の数々。皆さんも、ブレラ質アキヤマでぜひ掘り出し物と出会ってください。「安く買える」「中古ならではの味わいがある」「気軽に身に付けられる」という中古のメリットを、1人でも多くの方に感じていただきたいと思っています。

中古品は買うだけでなく、売ることもできます。プレミアがつくと高く売れます。これが第4の中古の良さです。

近年、特に高値で取り引きされているのは、エルメスのバッグ「バーキン」や「ケリー」、腕時計ならロレックスの「デイトナ」や「サブマリーナー」。また、質屋では扱いませんが車ならフェラーリやランボルギーニなどの高級車。これらの商品は中古であるにも関わらず、新品並みの値段がつくことがあります。皆さんも、知らず知らずのうちにプレミアがつくアイテムを持っているかもしれませんね。


一部の中古品が高く売れる理由

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プレミアのつく中古品ブランドバッグの代表格といえば、エルメスの「バーキン」や「ケリー」。高額取引は今も続いていますが、2015年頃が近年のピークでした。新品定価100万円の中古のバッグを150万円、200万円で買う人があとを絶たなかったのです。モノの値段とは通常、年月とともに下がっていくのに、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

理由は、メーカーのモノ作りに対する姿勢です。機械を使えば量産できるバッグを、あくまでハンドメイドにこだわる。市場に出回る新品の数は限られ、「中古品であっても手に入れたい」という心理が自然に働きます。「技術をもつ職人をたくさん育てて、バッグをたくさん作ったらいいじゃない?」という考えは、エルメスの辞書に載っていないのでしょう。仮に、職人の数を増やしたとしても、将来ブームが去ってしまうことがないとも限りません。そうなると、せっかく育てた職人を解雇しなければならなくなります。

エルメスが大切にしているのは、一時的な売り上げではなく、「職人が作った商品を、大切に世に送り出す」こと。昔からのやり方を変えずに貫いているから、世界があこがれるブランドの価値を保ち続けているのだと思います。(続く)

質屋の社長 秋山実です Vol.19

2017年12月09日

中古の良さ その2「中古ならではの味わいがある」

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中古に抵抗を感じない娘さんは、「新品より安く買えるお得感」はもちろん、「年月が経って、こなれ感が出たものが逆に好みなの」と言います。新品が好きな人がいる一方で、中古に価値を見いだすのも個人の感性ですね。そういえば、古着を着こなしている人って、おしゃれ上級者の方が多いと思いませんか?お部屋にアンティークのインテリアを置く人は、新品にはない魅力を見いだしているからに違いありません。

たしかに、人の手や肌に触れ、使い込まれたモノには深い味わいがあります。わかりやすい例でいえば、革。素材や種類にもよりますが、革は何年も使い続けることで色味が深まり、手触りも柔らかくなります。新品の革に、いきなり年月を経た"こなれ感"を求めても無理な話なのです。質屋で中古を手に入れることは、時間をかける労力なしに味わいのあるアイテムを手に入れることを意味します。


中古の良さ その3「気軽に身に付けられる」

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中古の良さとは、何といっても価格の安さ。そして、中古ならではの味わい。そして、第3の中古の良さをご紹介するなら、気軽に身に付けられることだと思います。バッグであれ、腕時計であれ、ジュエリーであれ、ブランド品が欲しくても「新品のブランド物を身につけると、浮いてしまいそう......」と身構えてしまう方がいらっしゃいます。その点、中古ならあまり抵抗を感じずにすむはずです。

あこがれのブランド物を手に入れたら、ぜひそれを持ってお出掛けしてください。周囲の人が、あなたが持つブランド品を見た場合も、もともと新品で買ったものが使い込まれているのか、あるいは質屋で中古を買ったのか、わざわざ判別することはありません。きっと、「そのバッグ、すごく素敵!」「そんな時計を持っていたの?僕にも見せて」と声を掛けられることでしょう。

質屋で中古を見つけるのは宝探しであり、賢い買い物でもあるのです。(続く)

質屋の社長 秋山実です Vol.18

2017年11月11日

質屋なら掘り出し物が見つかるかも!

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質屋の商品の中には「新品」や「未使用品」も含まれていることを知らない人は、意外と多いようです。未使用とまではいかないまでも、ほんの数回しか使われておらず、新品と区別のつかない商品もたくさんあります。これなら、「中古はイヤ」というお母さんも抵抗なくご利用いただけるのではないでしょうか。

また、過去に発表された限定品と再会できるのも質屋ならではの魅力です。バッグや財布などのファッション用品では、多くのブランドが、Spring/Summer(春・夏)とAutumn/Winter(秋・冬)にコレクションを発表します。有名デザイナーとのコラボレーションや、ブランド誕生〇周年などと銘打った、いわゆる限定品も発売されます。タイミングを逃すと買えなくなってしまう限定品が、めぐりめぐって質屋の店頭に並ぶこともあるのです。

もうすぐクリスマスシーズン。ブレラ質アキヤマではラッピングもお受けしています。大切な方への贈り物に、あるいは自分へのプレゼントに、掘り出し物を見つけに来ませんか?


中古の良さ その1「安く買える」

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質屋には中古だけでなく、未使用品がある理由はさまざまです。プレゼントで頂いたけれど好みに合わなかったので売却した、あるいは衝動買いして手に入れたがそれっきり使わず、もったいないから売却したなど。質屋をふらりとのぞいてみたら、それらの品々に出会えるかもしれませんね。

「中古はイヤ」というお母さんにも、おすすめポイントがあることを知っていただけたと思います。ましてや、「中古もOK」という娘さんにとって、質屋は利用する価値の大きい店だと思います。

中古には多くのメリットがあります。第一に、安く買えること。たとえば、女性の多くがあこがれるルイ・ヴィトンは高額ですから、気軽に買えるものではありません。魅力的なデザイン、確かな素材、丁寧な縫製、長年の使用にも耐えうる堅固なつくり、そしてブランドの歴史に裏付けされた品格。ブランド品の値段には、それ相応の理由があるものです。新品は難しいけれど、中古であれば買える!質屋には、欲しかったものを安く手に入れるチャンスが転がっているのです。(続く)