Brera質アキヤマ 知るほど・なるほど 「質屋さん裏ばなし」記事一覧

質屋の社長 秋山実です Vol.2

2015年06月04日

Brera質アキヤマ 社長の子供時代

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元・小学校の先生で、今は質屋を経営している私ですが、小学生の頃の夢はお医者さんになることでした。理由は「医者=お金持ち」のイメージがあったから。単純ですよね(笑)。中学校では軟式テニス部の活動と勉強を両立し、何とか優等生の地位を維持していました。

ところが、高校生になると......遊ぶのが楽しくて、成績は下降線をたどります。医学部は難しいなあと感じ始めた私は、父に進路を相談しました。

ちなみに秋山家は公務員と先生だらけの一族で、父は中学校の先生でした。私が「医学部は無理だと思うけど、歯学部を狙いたい」と話したところ、父はこう言いました。

進路変更! 小学校の先生をめざして

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「甘い!」私を一蹴する父のひとことが突き刺さりました。「歯医者は、医者の次にお金がもうかるだろう」という私の甘ったれた気持ちを見抜いていた父と、何も言い返せない私。結局、私は父と同じ教員の道に進むことになり、地元の大学の教育学部小学校教員コースに入学しました。

そのような気持ちで大学に入ったものの、いつしか私は本気で先生をめざすようになっていました。教育実習も経験して、小学校教員の免許を無事に取得。しかし、卒業後に正規の先生として採用されるためには、福島県の教員採用試験を突破しなければなりません。

当時、教員の募集定員100人に対し、受験したのは何と1,300人! しかも、「秋山」という姓を持つ私の受験番号は1番でした。大学の先輩から「受験番号1番は面接もガチガチになるから、たいてい受からないよ」なんておどされつつ、教員採用試験に挑みました。(続く)

質屋の社長 秋山実です Vol.1

2014年11月10日

「秋山先生」が、質屋さんになった理由

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今日から、コラムをスタートしました。質アキヤマBrera の代表、秋山実です。

まずは、自己紹介をかねて、私が質屋をはじめたいきさつをお話ししたいと思います。

質屋には、古いイメージがあるせいでしょうか。親から子へと、代々受け継がれていると思われることがあります。

実際に、そのようなケースもありますが、当店は、オープンから7年という新しい質屋です。

では、質屋をする前は何をしていたかといいますと、小学校の先生でした。教育者一家に生まれ育ったため、先生になったのは自然な流れ。元気で、かわいい子どもたちに囲まれながら、充実した日々を送っていました。そんな私に、転機が訪れたのです。

元・先生&元・薬剤師の夫婦

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それは、妻との出会いです。妻の実家は質屋ですが、店は兄が継ぐことになっていました。

妻は、薬剤師として働いていましたが、もともと質屋になる夢を持っていました。私も、話しを聞いたり、妻の実家に出入りしたりしているうちに、「質屋は、おもしろそうだな」と感じるようになったのです。

「夫婦で、質屋を開こう」

 先生の仕事を離れるのは、少しさみしい気もしましたが、思い切って第2 の人生に方向転換することに決めました。そうと決まれば、とにもかくにも、質屋のノウハウを一から身に付けなければなりません。畑違いの仕事をしていた私はもちろん、質屋の娘である妻も、仕事としての質屋のノウハウは何も持っていなかったのです。

まずは、修業です。質屋の修業期間は3~5 年。その後、1 年間、お礼奉公をしたのち、独り立ちをするのが一般的です。私たち夫婦の場合、すでにアラサーで、質屋とは畑違いの元先生&元薬剤師......。道のりは険しそうです。

質屋になるための修行のお話をする前に、私と妻がどんな子供時代を過ごし、今に至ったかをさかのぼってお話ししたいと思います。(続く)