城下町の雰囲気と大正モダニズム、レトロな建物が点在する山形市街地。
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城下町の雰囲気と大正モダニズム、レトロな建物が点在する山形市街地。
2017年06月29日
山形市の七日町通りには、蔵造りや洋館風のものなど歴史ある建物が点在しています。山形の町は太平洋戦争の被災を逃れたこともあり、明治、大正以降の建物が多く残っているのだそうです。今も店舗として使われている建物も多く、レトロでほのぼのとした雰囲気がある商店街です。
また、七日町通りには、馬見ヶ崎川の氾濫防止と生活用水・農業用水確保のために、約400年前に開削された御殿堰が流れています。今も下流域の農業用水として役割を担っているそうですが、その一角に黒塀の町家が並び、茶舗、呉服店、セレクトショップ、カフェなどオシャレな9つのお店が入っています。その中のひとつ、そば処庄司屋で「桜えび天おろしそば」をいただきました。コシがあり、甘みのあるそばの味がしっかりしていながら喉ごしが良く上品、サクサクした桜エビの天ぷらは香ばしく、久しぶりにこんなにおいしいおそばを食べました。慶応年間から続く老舗店で、その日に挽きたてのそば粉を使い、打ちたてゆでたてを提供しているのだそうです。
御殿堰から5分ほど歩くと大きな洋館に突き当たります。この洋館は山形郷土館「文翔館」で国の重要文化財、大正5(1916)年に建てられた英国近世復興様式の建物です。昭和50年(1975)年まで県庁舎・県会議事堂として使われていました。現在は無料で内部を見学できます。重厚なレンガ造りに意匠を凝らした装飾、白い石畳の中庭など、広い建物の内部はどこも美しく、まるで外国のお城の中にいるようです。展示室には山形市の歴史や政治についての資料が数多く展示されています。
七日町通りの他にも山形城址や教育資料館など、山形市内には古い建物が残っています。古い時代の風情を感じながら町歩きを楽しんでみませんか。6~7月上旬は、さくらんぼが実る季節です。さくらんぼの産地の天童市や東根市に足をのばして、さくらんぼ狩りをするのもおすすめです。
秋山質店のある郡山市から山形市へは、東北自動車道と山形自動車道を通り、車で約2時間です。新幹線では郡山―山形駅間が約1時間半、山形市内には100円循環バスが10分間隔で運行しているので、公共交通機関を利用して出かけてもよいでしょう。
(写真/記事:島崎聖子)
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