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知っているようで知らない「質屋」の話 vol.38
2025年01月25日
2024年「金相場」の振り返り
あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりありがとうございました。この場をお借りして改めて御礼申し上げます。さて、今年の第1回目のコラムは、2024年の振り返りと2025年の展望についてお話ししたいと思います。
2024年、最もホットだった商品はなんといっても「金」です。ご存知のとおり金相場は上昇が続いており、金1グラム=15,000円を超える時代を迎えました。しかし、10年前は金1グラム=4,000円~5,000円ほどでしたので、今はその3倍ほどの金額です。それにもかかわらず「金、高く買い取ります!」と銘打ったチラシを見てあわてて持ち込み、安く提示されても「10年前に買ったときよりずいぶん上がっているじゃないか」と即座に売ってしまったお客様が多数見られました。確かに10年前の金額よりは高くは売れましたが、後になってブレラ質アキヤマに持ってくればもっと高く買ってくれたと気づき、ガッカリした方も多くいらっしゃいました。
当店のお得意様からもこのような話を聞きました。近所に大手買い取り専門店ができたので「ブレラさんだったら20数万円で買ってくれるだろうけど、この店はどうかな」と考えながら金を持ち込んだところ、提示されたのは16万円。「昼休みにちょっと仕事を抜けて来たからもう一度来ます」と保留し、その日の夕方に再度そのお店を訪れると「25万円で買い取ります」と言われたそうです。そうなると逆に最初の16万円という言葉が引っ掛かり、結局、当店にご来店され、28万円でお買い取りさせていただきました。
昨年は3回テレビに出演する機会があり、そこでも金についてお話ししました。「番組を見たよ」という方が18金の喜平のネックレス100グラムを持って来店され、100万円を超える価格でお買い取りいたしました。お客様に喜んでいただけたこと、ブレラ質アキヤマを選んでくださったことをうれしく思いました。
コラムでもテレビでも「金を売る時はタイミングも大切ですが、どこに売るかはもっと大切です」と繰り返しお伝えしています。昨今は金の買取ビジネスが過剰になり、残念なことにお客様の意向を無視したような荒稼ぎをする業者も存在するようです。もし、金を売ることを考えている場合は、ぜひお問い合わせください。馬鹿正直にいうと当店は金の売買による利益は当てにしておりません。本業である「質預かり」が生みだす金利で商売が成り立っていますから、安心してご相談いただければと思います。さらにいえば、昨年はX線分析機を買い替え新型を導入しました。金やプラチナなどの純度を分析し、正確な査定をすることが可能です。郡山の買取専門店や質屋でX線分析機を置いているのは当店くらいではないでしょうか。今後もお客様に信頼され、ご満足いただけるよう、確かな査定に努めたいと思います。
2024年ブランド品とダイヤモンドの振り返り
お次はブランド品です。2024年、ロレックス、エルメス、ルイ・ヴィトンなどのブランド品はお取引の機会が少なく、動きが鈍いと感じる1年でした。長引く不景気のためにお客様の買い替え需要が落ち込み、今、持っているものを長く使おうという心理が働いたのだと思います。反面、お酒、makitaやHiKOKIなどの電動工具、iPhoneは特に昨年後半にかけて多く取引させていただきました。
次に、ダイヤモンドです。ダイヤモンドの相場は2024年の1月と12月を比較すると半分近くまで下がりました。背景にあるのは、中国の景気冷え込みです。中国人観光客の数が減り、中国国内のジュエリー流通が滞っているのです。
お酒に関しても中国の景気に影響されました。中国人に人気の高木酒造の「十四代龍泉」は特に高値がつく銘柄で、2022年12月に34万円でお買い取りしていました。2023年になると中国の景気減退や原発処理水問題の風評が影響し24万円に下がりました。ダイヤモンドと同様に中国国内の流通停滞により、日本酒、山崎などの国産ウイスキーは2024年も下落傾向が続きました。
以上のようにダイヤモンド、お酒の相場が全体的に下がっているため、当然ながら投資家たちは新しい販路の開拓に力を入れます。その反動で、少し回復の兆しが見えています。2025年は大きな回復は期待できないものの、いずれにしても、中国に頼りっぱなしにならない日本の国内経済の活性化が求められていると感じます。
2025年の展望
2025年はどのような年になるでしょうか。あくまで私個人の予想ですが、長期的な目で見れば金相場はゆるやかに上がり続けると思います。
昨秋、アメリカの大統領選でトランプ氏が再選しました。トランプ氏の「戦争終結」「経済の活性化」という発言を受け、金の価格は一旦下落しました。不安材料が消えれば金を所有するメリットが薄まるためです。しかし、トランプ氏の思惑通りにいくかどうかは未知数です。金相場はさまざまな要因で再び上がったり下がったりを繰り返しながら、ゆるやかに上昇を続けるのではないかと思います。
為替の影響が大きいロレックスやブランド品は、新品定価の値上げや品薄のために買いにくい状況が続いています。さらに、個人の趣味嗜好の多様化もあってブランド離れが進んでおり、以前ほど活発な売買は行われていません。いっぽう、中古価格は下降傾向にあります。ブランド品はトレンドや個人の心理も大きく影響するので、見通しが難しいのも事実です。
さて、2007(平成19)年に開店したブレラ質アキヤマは、今年の4月で18周年を迎えます。質屋の商売のメインである「質預かり」が昨年は堅調で、おかげさまで売り上げ・利益とも過去のトップ3に入る数字を記録することができました。質預かりによる利益は、金の買い取り価格に還元させていただいております。
デジタルやAIが社会や暮らしに浸透してきている現代において、質屋は人と人が顔を合わせ、言葉を交わすお店です。今後もお客様との気持ちのよいお取引を心がけ、長く愛される質屋でありたいと思います。
2025年が皆様にとって良い1年になりますことを祈念しております。今後もブレラ質アキヤマをよろしくお願い申し上げます。
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