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知っているようで知らない「質屋」の話 vol.34

2023年08月05日

1グラム1万円の時代到来!?
金相場の上昇、継続中

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前回のロレックスに続き、今回は金相場についてのコラムをお届けします。

金は、ロレックスほど派手な動きではありませんが、やはり目が離せない商品です。金相場が注目される理由は、非常に長期にわたって上昇が続いていること。そして、ロレックスといったブランド時計は一部の人が保有するのに対し、金はインゴット、ジュエリー、記念硬貨、仏具など幅広く、どなたにも身近な商品であることです。

2023年に入ってからも金相場は上がり続けており、6月には9,800円/gという過去最高値を更新。メディアではついに「1グラム1万円」の時代到来か、と騒がれています。

ここで、改めて金相場の推移を振り返ってみたいと思います。今から20年前にあたる2003年、金1グラム当たりの平均買取価格は1,400円前後でした。10年後の2013年は4,400円前後と大きく上昇。2020年になると6,000円台に突入し、2022年は7,000円台後半で取引されました。なお、買取価格は業者による価格差があり、相場とも少し異なりますが参考にしていただければと思います。

6月の金相場9,800円/gの後は、ウクライナ情勢の膠着等が影響して多少下がりはしたものの、依然として9,600円~9,700円/gで取引されています。

あわてないで!
金を売るタイミング

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金相場は、世界経済と政治の情勢、為替、投資家の行動が大きく影響します。金はドル建てが基本ですから、日本では欧米に比較して相場の動きの幅は小さくなるものの、日銀の介入といった特殊な要因が働き、複雑な動きを見せます。質屋として一般的かつ長い視点で見たとき、金相場は波がありつつも長期にわたって高騰が続いている商品といえるでしょう。

こうした状況ですから、金相場のニュースや「高値で買います!」と書かれたチラシが目に入り、「今日売ろうか、明日売ろうか」と気が気でない方もいらっしゃると思います。しかしながら、あわてて売ることだけはおすすめできません。確かに10年前、20年前に比べればかなり高額で買い取ってくれる業者がほとんどだと思いますが、念のためご相談くださるのも無駄にはならないと思います。といいますのは、金の買取価格の設定はお店によってさまざまであり、安い店ですと当社の半値ほどになることもあるからです。ブレラ質アキヤマが日本一高いという訳ではありませんが、東北の中でもかなり高額なレベルでお客様にお伝えしております。お客様にきっとメリットを感じていただけるお手伝いができると考えています。

ロレックスも金も、相場の動きが非常に複雑で見通しも難しいことは事実です。しかし、相場を把握するために、世界と日本の政治経済の情報にアンテナを張るのも良いのではないでしょうか。相場の知識が深まり、売りどき・買いどきを見極める喜びを得られるからです。金についてのご相談、情報交換は大歓迎です。お気軽にご来店ください。