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知っているようで知らない「質屋」の話 vol.5

2018年01月31日

メンテナンスで良い状態をキープ

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前回のコラムでは、10年前に新品価格が約60万円だったロレックス サブマリーナー「16610LV」(現行のミドサブの1つ前の型)を90万円で査定させていただいたお話しをしました(現在は120万円以上の値が付きます)。人気も価格も高騰中の「ミドサブ(116610LV)」をお持ちの方は、ぜひ郡山のブレラ質アキヤマにお声掛けください。

質屋がお客様の時計を査定する場合、その査定額は人気度と為替相場によって大きく変動します。売り買いするタイミングが大切なのはいうまでもありませんが、それとは別に「時計が良い状態であるか」も査定に影響します。

腕時計はどんなに気を付けて使っていても、空気中の埃やゴミ、タバコの煙などにさらされるほか、日光が当たれば色褪せも生じます。また、人の汗や皮脂によって自然に汚れていくものです。1日の終わりに時計を外したら、「今日もご苦労さま」の気持ちを込めて「日常のケア」をしてあげましょう。そして、数年に1度は「オーバーホール」を行うことをおすすめします。将来、売却するかどうかはさておき、大切な腕時計はいつも気持ちよく使える状態にしておくのがベストです。




日常のケアのポイント

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大切な腕時計だからこそ、「日常のケア」と、数年に1度の「オーバーホール」。面倒がらず、マメに続けることをおすすめします。

はじめに、日常のケアについてお話しさせていただきます。皆さん、セーム革か専用のクロスをお持ちでしょうか?セーム革とは、鹿の革を柔らかくなめしたものです。時計を外したら、まずはケースとガラス全体をセーム革か専用のクロスで優しく拭いてください。ただし、ゴシゴシこするのは厳禁。目に見えない微細なゴミが付いていた場合、時計に傷が付いてしまうからです。セーム革やクロスが届かない細部には清潔な綿棒や、つまようじを使うとよいでしょう。裏蓋など、凹凸がある箇所はブラシで汚れをかき出してください。

リューズはロックを解放し、いっぱいに引き出して汚れ具合を確認。汚れが見えたら、ブラシでそっとかき出します。ベゼル内部のゴミは、数回ほど回すことで排出されます。それでも無理な場合は、つまようじを使ってみてください。ベゼルは掃除するとともに、回転がスムーズであるかどうかも確かめましょう。(続く)