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知っているようで知らない「質屋」の話 vol.3
2017年10月13日
美しい文字盤 ~ミドサブの魅力 その1~
5月から始まった郡山の質屋「ブレラ質アキヤマ」の新コラム、第3回目をお届けします。テーマは前回に引き続き「ロレックス サブマリーナー」です。
サブマリーナーは、ロレックスのポピュラーなモデルのひとつです。中でも、ダイアル(=文字盤)とベゼルが緑色のミドサブ(Ref.116610LV)の人気は際立っており、当店でも高い買取価格でお客様に喜んでいただいております。では、ミドサブのダイアルとベゼルの特長を見てみましょう。
まずはダイアルです。ロレックスの公式サイトでは「高い独自性と視認性を誇る、ロレックスの顔」と紹介されています。美しく品のよい光沢を放つ緑色のダイアルには、白いアワーマーカー(時刻を表示する記号や数字。インデックスともいう)が施されています。グリーン×ホワイトのコントラストは、視認性とデザイン性を見事に両立しています。また、ロレックスのダイアルは、ほぼすべての工程が手作業で行われているとか。製造工程は目に見えるものではありませんが、実際に着用したときに「職人が技の限りを尽くした時計」を身に着ける喜びと誇りで満たされることでしょう。
素材にもこだわったベゼル ~ミドサブの魅力 その2~
次に、ベゼルです。ダイアル同様、美しいグリーンカラーが目を引くベゼルですが、手を動かすたびに周囲の物にぶつけてしまう可能性が高いのも事実。つまり、特に傷がつきやすいパーツなのです。そこで、素材には高硬度な物質のセラミックが採用されました。セラミックは耐蝕性にも優れていますから、海中でも安心して使用できます。また、ベゼルのエッジには刻みが施されていますが、これはグローブをはめた手でも操作しやすくするためです。私は、ギザギザとしたエッジもデザインの内だと感じています。
ミドサブは、オーナーからの評価も上々です。「ブラックともブルーとも一味違う」「きれいな緑色に惹かれ、思い切って購入しました」という色そのものへの愛着はもちろん、「カジュアルスタイルにも意外と合う」「ワントーンコーデの差し色に効かせるとお洒落」というふうに、スタイリングのポイント使いにする人もいらっしゃいます。ミドサブは、全身のコーディネートを格上げするのに役立っているんですね。また、「スーツの袖からチラリと見えるグリーンがたまらない」という声もよく聞かれます。お気に入りのミドサブのおかげで仕事へのモチベーションが上がるとしたら、素敵なことだと思います。つくづく、ミドサブは時計というアイテムにはおさまりきらないパワーを秘めていると感じます。(続く)
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