郡山の質屋からおトク情報発信中 「2020年3月」記事一覧

知っているようで知らない「質屋」の話 vol.16

2020年03月26日

年に2回ずつ東京と
大阪の催事に出店しています

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今回は、ウイスキーに関するコラムを一旦お休みして、"ブレラ質アキヤマ 大阪出張編"をお届けします。

ブレラ質アキヤマは、年に4回ほど郡山を飛び出し、東京と大阪の百貨店へ出張営業に出掛けています。東京は新宿の京王百貨店、大阪は梅田の阪神百貨店で、それぞれ春と秋の年2回ずつ、質流れ品の催事が行われているのです。コラム読者の皆さんの中にも、このような催事にお出かけになったことがある人がいらっしゃるかもしれませんね。ちなみに、東京や大阪の催事にはスタッフが交代で出張します。ブレラ質アキヤマは通常通り営業していますのでご安心ください。

2020年2月19日から25日まで、阪神百貨店で「第31回全国質流れ品大バザール」が開催されました。フロア全体に全国から集まった質屋が所狭しと並び、質流れ品のブランドバッグ、宝石類、時計などを山のように陳列します。ブレラ質アキヤマも、お世話になっている先輩質屋さんのブースをお借りして商品を並べています。つまり、「ブレラ質アキヤマ」の看板こそ掲げていませんが、郡山から持参した商品をお売りしているのです。




阪神百貨店の催事に
ご来場くださったお客様に感謝!

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たくさんの質屋と、たくさんの商品が一堂に会する百貨店の質流れの催事。お客様は、オープンな雰囲気の中を自由に歩きながら、お目当ての品を探すことができます。ずらりと並ぶきらびやかなジュエリー、憧れのロレックスの腕時計や、エルメス、ルイ・ヴィトンのバッグ、財布などを間近で見られますよ。日頃から質屋を愛用されている方も、質屋を利用したことがない方も、何十軒もの質屋の中から掘り出し物を見つける感動や、ウインドーショッピングのウキウキ感を味わえる一大イベントです。

阪神百貨店の質流れバザールは関西のお客様にはおなじみのイベントで、毎回多くのお客様で賑わいます。ただ、今回は新型コロナウイルスの影響があり、ご来客数はかなり少なめでした。それでもご来店くださるお客様のために、私たちは一生懸命接客をさせていただきました。

7日間の催事を振り返り、私は「今回の催事、意外と良かったなあ」と感じています。というのは、この状況で足をお運びになったお客様だけあって、真剣に品定めをされている方、購買意欲の高い方が多かったからです。活気のある催事もうれしいですが、いつもより落ち着いた雰囲気の中で、関西のお客様とじっくり会話をするのは新鮮な体験でした。その中で、うれしい出来事がありました。(続く)

知っているようで知らない「質屋」の話 vol.15

2020年03月11日

開拓時代のアメリカで
仕事中にハイボール!?

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ハイボールのネーミングの由来について、イギリス発祥説に続き、アメリカで生まれたエピソードを紹介します。

19世紀の開拓時代の南部アメリカで、物流を支えていたのは鉄道でした。この頃、鉄道の信号には「ボール信号」が使われていたそうです。長い棒の先にボールを取り付け、そのボールを上下させることで運転士に「進行」「停止」を伝える仕組みです。ボールが高い位置(=ハイ・ボール)にあれば青、つまり「進行せよ」。低い位置にあれば赤、「停止せよ」という意味ですね。のんびりとした開拓時代、鉄道会社の駅員はバーボンウイスキーを飲みながら仕事をしていたそうです。しかし、信号がハイ・ボールの状態になると、ちびちび飲んでもいられません。なぜなら、間もなく列車が入って来るからです。駅員は飲み残しのバーボンにソーダ水を入れて一気に流し込んだとか。そのため、バーボンのソーダ割を「ハイボール」と呼ぶようになったと伝わっています。

イギリス発祥説とアメリカ発祥説、ともに不確かなエピソードとされていますが、なかなかおもしろいと思いませんか。これからバーに出掛けて、ハイボールを一杯やるよという方、お友だちにこの話を披露してみてはいかがでしょうか。




ウイスキーの原酒不足

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こちらのコラムでは、日本産ウイスキーが誕生から100年に満たないにも関わらず、「響」、「白州」、「山崎」といった人気銘柄の価格が高騰している理由をお伝えしてきました。続いて、価格高騰4つめの理由「原酒の不足」についてお話ししたいと思います。

日本のウイスキーは、長らく売り上げ低迷の時期がありました。メーカーとしては、売れないウイスキーの製造や設備投資を控えるのも当然です。しかし、ハイボールのCMや世界的コンテストでの入賞を機に、需要が急激に伸び始めました。そのためにウイスキーの需給バランスが崩れ、原酒不足に陥ってしまったのです。その影響で、人気の銘柄のいくつかが休売を余儀なくされました。一例として、サントリーは2018年6月に「白州12年」、同年9月頃より「響17年」を休売し、現在に至ります。「白州12年」の場合、熟成させるためには12年以上の年月を必要とするそうです。作りたくても作れないというのが現状です。発売が再開されるには、まだしばらくかかりそうですね。(続く)

<参考文献>
『はじめてのひとり飲み バーとウイスキーの素敵バイブル』(倉島英昭、藤井達郎監修/株式会社三栄書房/2019年2月3日発行)
『ウイスキー その魅力と知識を味わう芳醇本』(博学こだわり倶楽部[編]/河出書房新社・中/2015年3月1日初版発行)
ほか、ウイスキーメーカーのWEBサイトを参考にさせていただきました。

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