Brera質アキヤマ 知るほど・なるほど

質屋の社長 秋山実です Vol.15

2016年10月08日

定年を迎えた父がBrera質アキヤマに来店

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教員時代の同僚以外にも、Brera質アキヤマにはめずらしい人物が来店します。私の父も、そのひとりです。私は元小学校の先生で、父は元中学校の先生です。私が先生を辞めて質屋をやることを、父は強く反対しました。何とか説得して質屋を始めたのは、これまでのコラムでお話してきたとおりです。

ある日のこと。所用のためにBrera質アキヤマの近くまで来た父が、ひょっこり顔を見せました。すでに定年を迎えた父は、家の庭で野菜をつくったりして、のんびり過ごしています。教壇を離れ、心境に変化が現れたのかもしれません。近くに行くついでに、ちょっと息子の様子を見てみようと思ったのでしょう。実際、店内にさまざまな商品が並んでいるのを見て「おもしろいお店だな」と感じたようでした。

以来、父は用事のついでに寄ってくれるようになりました。質屋になることを反対していた父に、ようやく認められた――そう思うと本当にうれしく、励みになります。


質屋の「モノ」と「人」

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質屋そのものになじみのない方も、ぜひ一度Brera質アキヤマをのぞいてみてください。美しい宝石、世界的に有名な腕時計、ブランドバッグを眺めるだけでも、ワクワクするはずです。気になる商品があれば、店員にお気軽に質問してください。私も修業時代から、女性のファッション雑誌を読み込んで、ブランド名や特徴を一生懸命覚えましたから、いろいろご説明を差し上げられると思います(笑)。ほかにも、金やプラチナなどの貴金属、お着物や帯、iPhoneやパソコンといったデジタル家電、電動工具もお取り扱いしています。預ける、売る、買うといった目的がなくても、フラリと立ち寄って楽しく過ごせるところ。Brera質アキヤマは、そんなお店です。

お客様はさまざまな思いを胸に秘めて来店されます。商品知識や査定の技術も大切ですが、店員たちには「お客様のお気持ちに寄り添う接客をしましょう」といつも話しています。(続く)