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質屋の社長 秋山実です Vol.8
2015年12月10日
質屋になるためには〇〇が必要!
小学校の教壇に立っていた私と、薬剤師として働いていた妻。私たちは一大決心をし、質屋への道を歩き出しました。2人とも、畑違いの職業からの転職です。
質屋のノウハウを一切もたない者が、質屋をはじめる。何から手を付けるのか、皆さんはおわかりになるでしょうか? 質屋そのものがちょっぴり謎めいていると思われていることも多いので、ピンとこないかもしれませんね(笑)。正解は、"修行"です。例えば親子で店を継ぐケース、そして私のように新規参入する人、どちらの場合も通常は修行を経て質屋になります。まず、査定などの専門的な技術を身に付けなければなりません。ほかにも、百貨店での催しや仕入れなど、店の外で行う仕事もあります。
質屋に必要なスキルを得るために、私たち夫婦も修行をさせていただける店を探すところからはじめました。
掃除や帳面付けから始まる質屋の修業
まず、一般的な質屋の修業についてご説明しましょう。期間は、通常3~5年。朝の掃除に始まり、お客様からお預かりした物を台帳に付けたりしながら、仕事を少しずつ覚えていきます。そして、トータル3~5年を掛けて、質屋に必要な技術やノウハウ、査定業務を身に付けます。そののち、修行先の質屋での勤務という形で「奉公返し」をすることが多いようですね。
私たち夫婦の場合、修業期間を1年と決めていました。理由は、早くお店を開きたかったから。なにしろ、先生と薬剤師という定職・定収入を手放しての修業です。所帯をもったアラサーの夫婦が、いつまでも収入のない状態でいるわけにもいきません。業界では異例ともいえる短期間での修行先を探すのはたいへんでしたが、やがて千葉県で私たちを受け入れてくれる質屋を見つけることができました。(続く)
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