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質屋の社長 秋山実です Vol.3
2015年07月08日
熊町小学校で先生デビュー
100人の定員に対し、1,300人が受験した福島県の小学校教員採用試験。狭い枠ではありましたが幸運にも合格を果たし、「受験番号1番は合格できないジンクス」もどうやら破ることができたようです。
お金が儲かるという単純な理由で医者や歯医者を夢見ていたのは過去の話。先生になれた喜びを胸に、1997年春、浜通りにある双葉郡大熊町立熊町小学校に着任しました。14年後、この町が震災で大きな被害を受けることになるとは思いもよらなかったころです。(ちなみに、Brera質アキヤマは震災発生の4年前にオープンしました。震災のときのお話は、また別の機会にお届けします)
先生になって間もなくのこと。新米教師の私は「先生の仕事の現実」を思い知ることになります。
小学校の先生は授業以外も大忙し
今でも「秋山さん、先生してたんだ。夏休みは暇だったでしょ?」なんて言われることがありますが、答えは「NO」。授業以外にも仕事があるんですよ。特にたいへんだったのが「研究公開」です。研究公開とは、資料や教材を自力で探して研究結果にまとめ、最終的に公開授業を行うもの。新米教師だった私は、他の先生たちのサポート役としてがんばりましたが、とにかく調べ物が多い! 通常の仕事と同時進行で作業をするため、残業したり、夏休みの時間を利用したりしていたというわけです。
ただ、研究公開はあくまでサブの仕事です。初めて受け持った3年生の子どもたちと充実した日々を送り、4年生も持ち上がりで担任を務めました。次の年は、6年生のクラスの担任になります。1年はあっという間に過ぎ、3月になりました。私は、初めて自分のクラスの子どもたちが卒業する日を迎えたのです。(続く)
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