Brera質アキヤマ 知るほど・なるほど 「2018年1月」記事一覧
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質屋の社長 秋山実です Vol.20
2018年01月14日
中古の良さ その4「プレミアがつくと高く売れる」
質屋にずらりと並ぶ、価値ある中古品の数々。皆さんも、ブレラ質アキヤマでぜひ掘り出し物と出会ってください。「安く買える」「中古ならではの味わいがある」「気軽に身に付けられる」という中古のメリットを、1人でも多くの方に感じていただきたいと思っています。
中古品は買うだけでなく、売ることもできます。プレミアがつくと高く売れます。これが第4の中古の良さです。
近年、特に高値で取り引きされているのは、エルメスのバッグ「バーキン」や「ケリー」、腕時計ならロレックスの「デイトナ」や「サブマリーナー」。また、質屋では扱いませんが車ならフェラーリやランボルギーニなどの高級車。これらの商品は中古であるにも関わらず、新品並みの値段がつくことがあります。皆さんも、知らず知らずのうちにプレミアがつくアイテムを持っているかもしれませんね。
一部の中古品が高く売れる理由
プレミアのつく中古品ブランドバッグの代表格といえば、エルメスの「バーキン」や「ケリー」。高額取引は今も続いていますが、2015年頃が近年のピークでした。新品定価100万円の中古のバッグを150万円、200万円で買う人があとを絶たなかったのです。モノの値段とは通常、年月とともに下がっていくのに、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
理由は、メーカーのモノ作りに対する姿勢です。機械を使えば量産できるバッグを、あくまでハンドメイドにこだわる。市場に出回る新品の数は限られ、「中古品であっても手に入れたい」という心理が自然に働きます。「技術をもつ職人をたくさん育てて、バッグをたくさん作ったらいいじゃない?」という考えは、エルメスの辞書に載っていないのでしょう。仮に、職人の数を増やしたとしても、将来ブームが去ってしまうことがないとも限りません。そうなると、せっかく育てた職人を解雇しなければならなくなります。
エルメスが大切にしているのは、一時的な売り上げではなく、「職人が作った商品を、大切に世に送り出す」こと。昔からのやり方を変えずに貫いているから、世界があこがれるブランドの価値を保ち続けているのだと思います。(続く)
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